こころの病と向き合う

女性

克服の為に必要な事は

今から10年前、罹患者が100万人を超え誰にとっても身近な存在になった病、それが「うつ」です。この病気は真面目で勤勉、責任感が強くしっかりした人こそ罹りやすいと言われており、日本人の国民性ともマッチしている為罹患するリスクが高いとも言えます。うつに罹らないように私生活に気を付ける事も大切ですが、病気の特性や万一かかってしまった時の対処法を予め知っておく事も重要です。中でも最も重要な事は他の病気とも共通して言える事ですが、軽視せず専門医の治療を受ける事です。精神科領域の病気の場合、患者本人が病気を受け入れず通院を渋るパターンや、職場等周囲から「気の持ちようだ」と誤った指南を受けるパターンも少なくありません。仕事を休むなど一時凌ぎで自己解決を試みる人もいますが、うつは非常に再発率の高い病気です。仕事や家事を長期間、あるいは何度も休む事に罪悪感を覚え、しっかり療養できないまま寛解と再発を繰り返してしまう人は多いのです。どのような病であっても同じ事で、早期治療開始は早期回復に必ず繋がります。抗うつ剤の服用などを含め、専門医による適切な治療を受ける事がうつの克服には必要不可欠なのです。うつに罹った場合、診てもらえる病院は精神科です。メンタルクリニックなどと表記される病院もあります。風邪や怪我であれば大体どの程度通院すれば良くなるか目安が立てられるでしょう。しかし、うつの場合は月に何回病院に行くのか、1回あたりの受診にどの程度の費用がかかるのか想像できず不安になる人も多いはずです。結論から述べると、当然ながら患者一人一人の病状や処方される薬の種類や量によって通院回数も1回あたりの費用も異なります。精神科でも健康保険の適用になりますから、年齢等にもよりますが一般的には3割負担となり、相場は1回あたり3000円?6000円程度です。1回あたり5000円の治療を月2回受け、1年続けると年間の治療費は12万円という事になり決して安くありません。会社員であれば仕事を休む必要がある場合もあり、更に収入が減って不安になってしまいますが、傷病手当金を申請できる可能性もあります。入院が必要になり更に費用がかかる場合は高額療養費制度により窓口負担が軽減される事もあります。金銭的な理由により治療を諦めてしまう人が出ないよう、自立支援制度等も整備されてありますから、必要に応じて調べてみると良いでしょう。